[シドニー 6日 ロイター] - 経営破綻した豪航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングス<VAH.AX>の社債を保有する投資会社2社は、米プライベートエクイティ(PE)グループのベインキャピタルにヴァージンを売却する計画について、代替案を示すのを認めるよう統合準備委員会に求めた。

代替案の提示を求めているのはシンガポールのブロード・ピーク・インベストメント・アドバイザーズと香港のトア・インベストメント・マネジメント。両社は、ベインへの売却計画の条件を含む情報のアクセス権を認める暫定的な措置も求めた。同委員会が文書で明らかにした。

ベインは先月、ヴァージンの買収で管財人と合意。買収価格は公表していない。

ベイン以外では、PEグループのサイラス・キャピタル・パートナーズが買収案を提示し、約20億豪ドル(13億9000万米ドル)の社債を保有する債権者は債務の株式化を提案していた。

ベインの買収計画は8月の債権者会議で投票が行われる見通し。

同委の発表文によると、社債保有者は、管財人による売却手続きの特定の側面が受け入れられないと表明、債権者会議で代替案が提示できないようにしていると主張している。

ヴァージンの管財人のデロイトのボーガン・ストローブリッジ氏は先週提出した宣誓供述書で、ベインからつなぎ資金の提供がないため、ヴァージンは8月の債権者会議まで業務を続ける十分な資金がないと明らかにしている。

デロイトの広報担当者は、社債保有者の要請は妥当なものではないとし、同委に反論を示す考えを示した。

同委は要請について検討手続きを進めるかどうかまだ決めていないとコメントした。

ベインはコメントを控えた。

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