[ジュネーブ 4日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は4日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」と抗エイズウイルス(HIV)薬「ロピナビル/リトナビル」について、新型コロナウイルス感染症の入院患者への治験を中止すると発表した。死亡率抑制の効果が示されなかったため。

WHOは声明で「これらの治験の中間結果では、ヒドロキシクロロキンとロピナビル/リトナビルは、標準的治療と比べた場合に、新型コロナ感染症入院患者の死亡率を低下させる効果をほとんど、あるいはまったく示さなかった」と説明。WHOが主導して各国で行っているこれらの薬の大規模治験を直ちに中止するとした。

ただ、今回の決定は、これらの薬を入院していない新型コロナ感染者に投与する試験や新型コロナ予防目的に投与する試験には影響しないという。

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