苦境のホテル業界を破壊するユニコーンSonder、180億円調達で成長加速
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この数年、アメリカでは分譲レベルのマンションをフロア毎に借り上げ、宿泊施設として旅行者に貸出す「マスターリース」が流行っていて、物件数や資金調達額でいうと、Sonder, Lyric, Stay Alfred, the Guild, Domio, WhyHotelになる。このうちトップのSonderは2位と大きな開きがあり、自社で1万件以上物件を掲載したプラットフォームを提供していたので、他と異なるプラットフォーマーであった事が、今回の生き残り、追加資金調達に繋がった(とはいえ1/3は解雇)。
他の競合も自社サイトがあったが掲載数が少なく、プラットフォームとはいえなかった。
Lyricの別事業であるWheelhouseは非常に優れたairbnb価格調整ツールで、4年ほど自社で使っていて、2月末にCTOが来日した際は一緒に新宿御苑を歩いた。あの時は、お互いにここまで、事業がダメージを受けると想像できていなかった。
Lyricとzensの共通点は自社開発のテクノロジーがある事なので、こっちの事業を伸ばしていきたい。ホテルの営業許可か短期宿泊のライセンスを取得しているとのことなので、民泊というカテゴリーではなく、ホテルの1形態のように感じます。
「家主らと3〜5年程度の賃貸契約を結び、多くの場合1フロアを丸ごと借り切っている。Davidsonによると契約には市況の悪化に備え、部屋の稼働率が下がった場合は賃貸料を8%値下げするとの条項が盛り込んであった」とのことで、効率性・リスク回避等が上手に設計されていると思います。昨日はエアビーが大口出資のLyricが廃業間近というニュースが出たばかりだけど、今度はそのエアビーで2018年までCFOを務めた人物が立ち上げたVCが支援するSonderが、ホテル業界を揺るがそうというニュース。狙いはC2C市場の破壊ではなくB2B市場。小規模な独立系ホテルを取り込むという戦略はOYOに似てる。