[2日 ロイター] - ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は2日、5万5000人超増加し、1日当たりの感染者としては世界最多となった。

2日夜の時点で新規感染者は5万5274人。これまでの世界最多はブラジルで6月19日に確認された5万4771人だった。

全米50州のうち37州で、直近2週間の新規感染者が前の2週間に比べて増えたこともロイターの分析で明らかになった。

フロリダ州は2日に1万人超の新規感染者が確認されており、州別で最多となった。同州の最近の新規感染者の数は、ピーク時の欧州のどの国も超えている。

6月第1週の米国の1日当たりの新規感染者は2万2000人程度だったが、その後に米南部を指すサンベルト地域で感染者が急増するホットスポットが目立ち始め、感染拡大が加速した。

6月最後の7日間は、1日当たりの新規感染者が4万2000人に跳ね上がった。

1日当たりの感染者が5万人を上回っているのは、米国以外ではブラジルのみとなっている。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は6月30日、感染拡大を食い止めなければ、1日当たりの感染者数は10万人に膨らむ恐れがあると警鐘を鳴らした。

感染者が急増している要因は、検査拡充だけではない。入院者数も大幅に増えており、検査の陽性率も上昇している。

ロイターの分析によると、全米の新型コロナ検査の陽性率は前週時点で7%だった。州別ではアリゾナが24%、フロリダが16%で、ネバダ、サウスカロライナ、テキサスが軒並み15%だった。

*内容を追加しました。