米、黒人と白人の失業差が過去5年で最大に

［２日　ロイター］ - 米国で黒人と白人の失業率の格差が過去５年間で最大に広がったことが分かった。

それによると、６月の白人の失業率は２．３％ポイント改善し１０．１％だったのに対し、黒人の失業率は１．４％ポイント改善の１５．４％となり、両者の格差は５．３％ポイントと２０１５年５月以降で最大となった。

新型コロナウイルスの感染拡大は過去最長の景気拡大に終止符を打つとともに、とりわけ黒人やヒスパニック系などの有色人種や女性などの労働者を直撃している。

昨年８月時点で、黒人の失業率は５．４％と過去最低を記録し、黒人と白人の失業率の差は２％ポイントまで縮まっていた。

コメント

注目のコメント

• Shinano Nobuaki

  Uber Eats 営業部門日本代表

  ・2020年07月03日

  雇用統計が黒人白人等の人種別に計測されていることが驚きでした。人種意識が根深く残っていることの象徴な印象もうけます。
  昨年の入社式で、人事部長が、新卒の入社人数を男女別に発表しました。男女ほぼ同数の採用であったことをアピールしたかったのかも知れませんが、男女別に発表すること自体が、ナンセンスであり、差別意識が根底にあることの現れだと感じました。
  差別を無くしていくために有用な統計は、把握はするが、当たり前のように発表するものでもない気がします。
• 薬師院 仁志

  帝塚山学院大学 教授

  ・2020年07月03日

  毎月の失業率が人種別に出されるということ自体、人間を「色」で区別する国に象徴的な事実だろう。普通の国では、白人の人口が何人とか、黒人の人口が何人とか、そんなことさえ誰にも分からない。住民票とか身分証明書に「人種」など書いていないからだ。
• Temma Abe

  アメリカ西海岸 | ファイナンス | テック

  ・2020年07月03日

  ちょっとずれているコメントが多い気がします。過去に人種による差別が行われていたのは変えられない事実なのだから、その補償をするために人種による「逆差別」をするのは当然でしょう。
  
  人種別の管理をしなくなれば、格差が無くなる、なんていうはずは無いですよね。格差を無くすためには、1) 現状の格差の度合いをデータで把握し、2) 目標値を設定して、3)どれ位格差が解消されているのか継続フォローする、のは当然の施策だと思います。