JDI、脱「スマホ依存」のため医療関連に照準

コメント

注目のコメント

• T. Riki

  製造業 Marketing Manager

  ・2020年07月02日

  底の抜けたバケツに真水を必死で入れるような状況。誰も投資する人がいなかったのには十分な理由がある。
  スマホ用液晶パネル市場はひたすらに価格競争の様相を呈している。Appleはまだそこまで安値で買わないかもしれないが、全世界で大半を占めるApple以外のスマホではOLED化が進み、そこにJDIは提案できるものが無い。OLED化していないミドルロークラスでの液晶パネルではもはや1枚あたりの価格が12-15ドルくらいになっており、一時期には40ドルー60ドルとかで売れていたみるかげもない。製品の質が下がったわけでもないのに1-2年で市場価格が半分以下になるような世界での戦いで勝ち抜けるわけもない。
  スマホ向け液晶パネルで数を追わないとしても、中小型液晶パネル需要はスマホに食われまくってきた。車載も各社がシフトしていっており、レッドオーシャン。医療用は数も出ないうえに認証や採用まで時間がかかるので業績への即効性は無い。こういうのはコツコツと取り組んでおくべき種類のものであり、電子部品メーカーにとっては本業にはなりえない。
  数を追わない時点で先は見えている。直近でも三菱電機が液晶パネルから撤退している。