(ブルームバーグ): 米電子たばこメーカー、ジュール・ラブズは規制が厳しい日本市場への参入を検討している。電子たばこに対しては世界的に風当たりが強まっている。

ジュールの6月30日の発表によると、日本市場参入に向けた取り組みの主導役として武田薬品工業の元コーポレート・オフィサーである平手晴彦氏を起用した。武田でコーポレートコミュニケーションズ&パブリックアフェアーズオフィサーも務めた同氏は新たに設立されたジュール・ラブズ・ジャパンの代表取締役兼会長に指名された。

日本市場への参入はジュールと平手氏にとって厳しいものになりそうだ。日本では、ニコチンが入った電子たばこは医薬品に分類され、販売には許可が必要。今のところ許可を受けている企業はない。

日本では加熱式たばこの分野でも激しい競争がある。ジュールが参入すれば、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の「アイコス」やブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の「グロー」などと競合することになりそうだ。

原題:Juul Looks at Japan Market Amid Push to Recover From Setbacks(抜粋)

©2020 Bloomberg L.P.