[ブリュッセル/フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏の6月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年同月比0.3%上昇した。4年ぶりの低い伸びとなった5月の0.1%から加速した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%の上昇だった。

ただ、変動の大きい項目を除けば伸び率は前月から縮小しており、ユーロ圏の物価上昇率が今後数年間にわたって鈍いペースになるとの懸念を裏付ける形となっている。

生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比1.1%上昇と5月の1.2%から減速した。

エネルギー・食品・アルコール・たばこを除くCPIは前年比0.8%上昇と、こちらも4月の0.9%から伸びが低下した。

エネルギー価格は前年比9.4%低下したが5月の11.9%からは低下幅が縮小した。生鮮食品価格は5.9%上昇した。前月は6.7%の上昇だった。サービス価格も伸び率が5月の1.3%から1.2%へ低下した。