[シドニー 30日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は30日、同国が議長国となる来年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をオンラインで実施すると発表した。新型コロナウイルス流行による渡航の不透明な状況を理由に挙げた。

首相は首都ウェリトンで開いた記者会見で「確実性を確保するためにバーチャル会合での実施を決めた。つまり、新型コロナを巡る不透明感が原因でコストや混乱が増すことはない」と述べた。

同国政府は今月、入国制限を除く全ての行動制限を解除した。

アーダーン氏は世界的に新型コロナの感染率の上昇が続いているため、国境封鎖を解除する考えはないと説明した。

APECの今年の議長国であるマレーシアは一連の関連会合を延期したが、11月の首脳会議は予定通り開催するとしている。