[北京 28日 ロイター] - 中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)は28日、新型コロナウイルスのワクチン候補薬に関する初期の臨床試験で、安全性と有効性をうかがわせる有望な結果が示されたと発表した。

このワクチン候補薬は同社として2つ目。北京の子会社が1120人の健康な人を対象に行った「フェーズ1/2試験」で全員に高レベルの抗体生成を確認した。ソーシャルメディアの「微信(ウィーチャット)」に暫定データが公表された。

CNBGは今月、武漢の子会社による別のワクチン候補薬の臨床試験でも、抗体の生成を確認している。

いずれにしてもワクチンが承認されるには、より多くの被験者を集めた「フェーズ3」試験で安全かつ効果があると証明する必要がある。

CNBGは23日、今後フェーズ3の試験をアラブ首長国連邦(UAE)で実施すると表明した。ただどちらのワクチン候補薬が対象かは明らかにしていない。