[ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州委員会は、ドイツの決済サービス企業ワイヤーカード<WDIG.DE>の経営破綻を巡り、独連邦金融監督庁(BaFin)の監督体制に問題がなかったか調査する。ドンブロウスキス副委員長が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで欧州証券市場監督局(ESMA)に調査を要請すると述べ、ESMAは欧州委から要請を受けたと確認した。

ワイヤーカードには、収入の水増しなどの会計不正疑惑が浮上。前経営トップが逮捕され、25日に破産手続きに入ると発表した。[nL4N2E21O1]

ドンブロウスキス副委員長はFTとのインタビューで、「ESMAに対し、(BaFinの)監督行政に落ち度がなかったか調査を要請する。もしそうした事例があれば、しかるべき措置を取る」と述べ、ESMAからの回答は7月中旬を期限とする方針を示した。

ESMAの報道官は、欧州委から、ワイヤーカードが経営破綻するまでの経緯とその間の監督体制について分析・調査するよう要請を受けたと述べた。

ドンブロウスキス副委員長は、ESMAの報告内容次第では、EU法違反の疑いでBaFinへの正式調査を命じる可能性がある。その調査で違反が見つかれば、BaFinに是正命令が出される。

*内容を追加しました。

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