[東京 26日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比214円86銭高の2万2474円65銭となり、反発した。前日の米国株高の流れを引き継ぐ形で買い先行で始まったが、追加の材料に乏しかったことや週末前ということもあり、買い一巡後は狭いレンジで一進一退となった。個別では指数寄与度の高いソフトバンクグループ<9984.T>や東京エレクトロン<8035.T>、KDDI<9433.T>などが買われた。

米国では新型コロナウイルスの感染者が増え、経済活動再開に暗雲が垂れ込めてきたものの、各国の過剰流動性に支えられて株高を維持している。日本でも「デジタルトランスフォーション(DX)や5Gなどに絡むハイテク関連は買われており、高値警戒感はありながらも売り込みづらい」(いちよし証券の銘柄情報課長、及川敬司氏)という。前場はソフトバンクG、東エレク、KDDIの3社で日経平均を約78円押し上げる要因となった。

TOPIXは0.75%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9611億円だった。東証33業種は27業種が値上がり。値上がり率上位には証券、倉庫・運輸関連、保険、銀行などが入った。メガバンクは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>がいずれも堅調。ボルカー・ルールの緩和を好感して銀行株が上昇した米国株市場の流れを引き継いだ。

東証1部の騰落数は、値上がりが1303銘柄に対し、値下がりが764銘柄、変わらずが100銘柄だった。

新興株市場では、マザーズに24日上場したフィーチャ<4052.T>が公開価格の9.05倍となる4710円で初値を形成。個人投資家などを中心に人気化している。

日経平均は前営業日比200円ほど高い2万2400円台での一進一退となっている。オーバーナイトの米株高を好感し上昇したものの、積極的な買い材料には乏しく方向感に欠ける展開となっている。市場では「新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、新たな経済自粛が警戒されている。加えて週末であるため、積極的に買い上がれない」(国内証券)との声が出ていた。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比164円58銭高の2万2424円37銭となり、反発で始まった。東証33業種は全業種が値上がり。前日の米国株式市場が高かったことを受け、全体的に買い優勢となった。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>など主力の輸出関連株が買い優勢となっている。

前日に自社株買いを発表したソフトバンクグループ<9984.T>、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、米国株式市場で金融株が上昇したことを受け、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>など銀行株も買い優勢となっている。

一方、IPOでは、きのうまで値が付いていない24日上場のフィーチャ<4052.T>、きょう新規上場するコマースOneホールディングス<4496.T>は、いずれも大幅な買い越しとなっている。

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