[ワシントン 24日 ロイター] - 米民主党は大統領選の党候補を正式指名する8月の党大会について、代議員による投票を遠隔で行うなど、大部分をオンラインで実施すると発表した。既に指名を確定したバイデン前副大統領はウィスコンシン州ミルウォーキーの会場で指名受諾演説を行う見通し。

カリフォルニアやフロリダ、テキサスを含む一部の州で新型コロナウイルス感染者が急増していることを受けた措置。

一方、共和党は、トランプ大統領が同党の候補指名を正式に受ける8月の党大会を参加者をほとんど制限せずに行う予定。

同党は当初の開催予定地だったノールカロライナ州の知事が新型コロナ対策のソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)を大会にも適用する考えを示したため、8月27日のトランプ氏の指名受諾演説の場所をフロリダ州ジャクソンビルに変更した。

8月20日に行われるとみられるバイデン氏の指名受諾演説に観客を動員するかどうかは不明。

バイデン氏はトランプ氏のコロナ対応について、市民の健康や安全への懸念に配慮せずにフロリダなどの州に拙速な経済再開を迫ったとして、批判してきた。

トランプ氏は20日に感染者が足元で急増しているオクラホマ州で選挙集会を開催し、23日にはこちらも感染者が増えているアリゾナ州で演説を行った。

民主党全国委員会のトム・ペレス委員長は声明で「リーダーシップとはいかなる状況にも適応できるという意味だ。まさに党大会へのわれわれの対応を指す。現職大統領とは異なり、バイデン氏と民主党は米国民の健康と安全を守ると固く決意している」と強調した。