無能な社長を増やす「給料安すぎ日本」の大問題
東洋経済オンライン
35Picks
コメント
注目のコメント
(以下本文抜粋)
さて、このように書くと、日本ではなぜか「中小企業の社長だって頑張っているんだから、酷いことを言うな」という反発が起きます。一方、給料が安くて困窮している労働者を「自己責任」と責める風潮もあります。
これは、本来は逆であるべきです。
経営者は事業が大成功したときのメリットを最大限に享受する立場ですし、ますます減少する労働者という貴重な資源を使っているのですから、結果責任を求められて当然です。日本は労働者の人材評価が極めて高いにもかかわらず、生産性は世界第28位です。労働者の力を引き出せていない経営者の評価が低いのは当然です。これは明らかに労働者の問題ではなく、経営者の問題です。
一方、立場の弱い労働者はモノプソニーの力で「買い叩かれて」いるのですから、一方的に「自己責任」と責められるべきではありません。日本ではなぜか、責められるべき経営者が守られ、守られるべき労働者が責められるという、あべこべな事態になってしまっているのです。すごいクリアなロジックで、なるほど、と思う。
分からないのは、小規模経営を助長する背景に、税制的な要因があるのかどうか。生活費を経費として落とせるとさほど儲からなくても生計が立ってしまう点があるように思う。後は、経営者の尻に火がつき始めると、さすがに人材の有効活用を抜本的に進めざる得ないだろう。それを後押しするのは最低賃金引き上げなのかも。上がそろそろ定年だから、それまで待てば昇進できそう、とか考えてる人が多いとみんな様子見になっちゃうけど。あとは退職金のこともあるか。結構根が深いですね。