[東京 24日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>は24日、保有する米携帯電話サービス大手TモバイルUS<TMUS.O>株式の売却総額は最大201億1500万ドル(約2兆1000億円)と発表した。

Tモバイルに計最大約1億9800万株を売却する。TモバイルUSは1株103ドルで公募や株主割当などで売却する。TモバイルUSはSBGの持分法適用関連会社でなくなり、取締役の指名権を失う。受渡完了は米国時間の26日を予定しており、完了後に売却損益の概算額を公表する。

SBGは23日にTモバイルUS株の売却を開始すると発表していた。Tモバイルへの一部売却後、手元に残るTモバイル株約1億株は、一部を除きドイツテレコム<DTEGn.DE>に購入オプションを与える。オプションの行使期限は24年6月。すべて行使されれば、SBGの保有割合は1%以下になる。

SBGはこれまで、保有資産のうち4.5兆円分を資金化する計画を進め、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング<BABA.N><0BABA.K>株式の一部先渡売買契約や通信子会社ソフトバンク<9434.T>株の一部売却を通じて約1.5兆円の資金調達を実施してきた。Tモバイル株の売却で計画実現にめどがつく。

*内容を追加しました。

(平田紀之、青山敦子 編集:田中志保)