[ベルリン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表した6月のドイツ総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は45.8と前月(32.3)から上昇した。ただ新型コロナウイルスを巡る混乱と不透明感がなお需要を圧迫しており、景気回復のペースが弱いことを示唆する形となった。

ロイターがまとめたアナリスト予想の44.2を上回ったが、好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。

IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は製造業、サービス業とも最悪期は過ぎたようだとしながらも「エンジン全開には程遠い」と指摘し、労働市場と雇用削減を巡る懸念が見通しに影を落としていると述べた。

サービス部門PMIは45.8と前月の32.6から上昇した。 製造業PMIは44.6。前月は36.6だった。