【駒崎弘樹】コロナが浮き彫りにした「教育の2大問題」

2020/6/25
音声番組「フルライフ対談」。4月に『フルライフ』(NewsPicksパブリッシング)を出版した予防医学研究者の石川善樹氏がホストを務め、充実した人生の送り方をゲストと語り合う番組だ。
今回のゲストは、NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹氏。子どもにまつわる様々な社会問題に取り組み、まさに「社会を変えて」きた社会起業家と言える。
新型コロナウイルスの流行によって、3月上旬から5月下旬までの間、一斉休校措置が実施された教育・保育現場には何が起こっていたのか。「ノスタルジー漂う教育現場」をどのように変革していけばいいのか。教育に求められる戦略とは?
子どもにまつわる様々な社会課題を変革し続けてきた駒崎弘樹氏に、石川氏が聞いた。
*音声はこちらからお聴きください

「社会課題あれば、駒崎あり」

石川 駒崎さんは、子どもに関する様々な社会課題に挑戦し続けています。僕は「そこに社会課題あれば、駒崎あり」と言っているのですが(笑)、非常に頼りになる変革者のひとりです。
早速ですが、コロナは教育・保育の現場にも大きな影響を与えたと聞いています。具体的にはどのような問題が生じましたか?
駒崎 まずざっと振り返ると、安倍首相からの要請によって、3月2日から全国の小中学校、高校、特別支援学校の休校措置がとられました。
また、4月16日に発令された緊急事態宣言を受け、保育園も臨時休園に。保護者の方々、子どもたちはダイレクトに影響を受けた数カ月でした。