[ニューヨーク 17日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)取引所運営大手のバイナンスは17日、英国で今夏に暗号資産取引所を立ち上げると発表した。

機関投資家と個人投資家の両方が、ポンドとユーロで仮想通貨を売買できるようになるとした。英金融行動監視機構(FCA)の規制対象となる。

最大65のデジタル資産を取引可能にする方向で検討が進められている。

フィデリティが機関投資家800社を対象に実施した最近の調査によると、全体の8割近くがデジタル資産を魅力的と感じており、3分の1以上が実際に投資している。

バイナンスによると、新たな英取引所は英国の即時決済システム「ファスター・ペイメント」と単一ユーロ決済圏(SEPA)を通じ、銀行からの直接送金により売買費用の預け入れと引き出しを可能にする。

バイナンスUKのディレクター、ティーナ・ベイカー・テイラー氏は「英国のデジタル資産市場への関心と参加率が高まっている」と指摘し、「仮想通貨サービスが成熟し、発展するのに伴い、リスク選好の度合いが異なる幅広い層の参加を促すために投資オプションを増やしている」と説明した。