[ブリュッセル 16日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカ<AZN.L>のソリオ最高経営責任者(CEO)は16日、ベルギーのラジオ局ベルRTLに対し、新型コロナウイルスのワクチン候補について、効果は約1年持続する可能性があるとの見方を示した。

アストラゼネカはすでに、英オックスフォード大学が開発した新型コロナワクチンの治験を始めている。ソリオCEOによると、英国で行った第1段階の治験は近く終了予定で、第3段階も開始されたという。

同社は13日、フランス、ドイツ、イタリア、オランダとの間で、欧州連合(EU)に最大4億回分のワクチンを供給する契約に署名した。英国、米国との契約にも合意した。

ソリオ氏は「ワクチンはおよそ1年間有効だと考えている」と述べた上で、「もし全てうまくいけば、8月もしくは9月に治験の結果を得られるだろう。同時並行で製造もしている。10月から納品の準備ができるだろう」と話した。