[東京 15日 ロイター] - かんぽ生命保険<7181.T>の千田哲也社長は15日の定時株主総会で、不適切な保険販売で行政処分を受けたことを重ねて陳謝した。新型コロナの影響で出席した株主は前回から半減し、2015年11月の株式上場以降で最短となる30分弱で総会を終えた。

19年12月の行政処分からは初めての株主総会で、千田社長は「株主の皆様に多大な心配をかけ、深くお詫びする」と陳謝した。株主からは営業自粛で手当が減少したことで持続化給付金を申請した社員数を問われ、担当役員が「18人が申請していた」と回答した。株主からの質問は1件だけだった。

総会に先立ち、かんぽ生命は株主宛ての招集通知で書面やインターネットを通じ議決権の事前行使を呼びかけていた。かんぽ生命によると、この日の出席者数は109人で、昨年の239人を大幅に下回った。

(山口貴也、梅川崇)