[ローマ 12日 ロイター] - イタリアのグアルティエリ経済・財務相は12日、国内経済の今年のマイナス成長幅は政府予想の8%よりも若干悪化する恐れがあると述べた。

今年の経済成長率については、イタリア中央銀行がマイナス9.2%、欧州委員会がマイナス9.5%と予想している。

グアルティエリ経財相は、4月と5月の経済指標は政府の予想ほど悪くなかったものの、観光業を含む一部産業の回復には予想よりも時間がかかる恐れがあるため、「見通しは若干下方修正される可能性がある」と述べた。

公的債務については、来年に減少し、その後は「大きく」減少するとの見方を示した。イタリアの公的債務の対国内総生産(GDP)比率は今年は155.7%に上昇すると予想されている。