[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米大統領は、来週19日の奴隷解放記念日「ジューンティーンス」にオクラホマ州タルサで11月大統領選に向けた選挙集会を開催する計画を「祝祭」と称し、擁護した。

6月19日は1865年にリンカーン大統領が奴隷解放を宣言した記念日にあたるほか、タルサは約100年前に歴史的な黒人虐殺事件が起きた土地。白人警官による黒人男性暴行死を引き金に人種差別に対する抗議デモが全米に広がる中、批判が高まっている。

トランプ大統領はFOXニュースとのインタビューで、選挙集会を「祝祭と考えるべきだ」と強調。また、数カ月ぶりとなる選挙集会を奴隷解放記念日に再開することは意図的な計画ではないとも述べた。

FOXニュースの記者はインタビュー後、トランプ大統領がタルサで発生した虐殺事件を認識していたかどうかは不明と述べた。

米大統領選で民主党の副大統領有力候補と目されるカマラ・ハリス上院議員はツイッターへの投稿で「トランプ大統領は白人至上主義者にウインクを送るどころか、歓迎会を催すようなものだ」と批判した。