[ニューヨーク 11日 ロイター] - 短編動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)はロイターの取材に対し、過去1年間で米国の従業員が約300人から3倍以上に増加し、現在は1000人を超えていると明らかにした。

人員の増加は研究・開発(R&D)やデータセキュリティーを担当するエンジニアらが大部分を占めたという。

ティックトックは若者の間で人気が高いが、運営会社が中国企業であることから、米国の規制当局や議員は安全保障面などへの懸念を示している。

事情に詳しい関係筋はこれまでに、バイトダンスが中国の従業員への依存を減らすため米国でエンジニアの採用を拡大し、カリフォルニア州にデータ管理を統括するチームを設置したと指摘していた。

また同社は最近、ウォルト・ディズニー<DIS.N>の動画配信サービス「ディズニー・プラス」を統括してきたケビン・メイヤー氏を最高執行責任者(COO)に起用。メイヤー氏はティックトックの最高経営責任者(CEO)にも就任した。

バイトダンスによると、1月時点で世界全体の従業員は6万人で、中国の従業員が大部分を占めた。