【超解説】アマゾン・ベゾスCEOが、声を上げる真の理由

2020/6/10

企業が、政治的なメッセージを発するのは勇気が要ることだ。

特に、社会が両極化する中で、一つ間違ったメッセージを発信すると、衝突を生み出してしまい、結果、顧客を失ったり、ブランドを毀損してしまう──。そうした考え方はアメリカ企業でも同様で、CEOたちはなるべく、政治に関わる発信を控えてきた。

ところが今、ビジネスリーダーたちの発言が相次いでいる。

5月25日、白人警察官の暴行によるジョージ・フロイドさんの死をきっかけに、全米各地に抗議デモが広がると、金融業界の大企業から、シリコンバレーのテック企業まで、あらゆる著名企業のトップが声を上げ始めた。

コメント

注目のコメント

• 森川 潤

  NewsPicks NY支局長

  ・2020年06月10日

  ベゾスはバフェットを超えた。
  
  最近、いくつかの米報道で、こうした論説が出ています。コロナ特需で、大きな利益を出る見込みだったのに、自社株買いを求める投資家の声は意に介さず、未来にガンガン再投資して、結果的に株価を上げたからです。
  
  今回のジョージフロイドさんの件で、ベゾスが、声を挙げまくってるのにも、似た構図があります。それは、もちろんRacism（人種主義）への信念もありますが、アマゾンという会社の成り立ちを見れば、自ずと見えてくる部分があります。その解説をぜひご覧ください。
  
  時価総額1兆ドルを有に超えるアマゾンですが、今年は、それどころではない再加速を見せる年かもしれません。
• 小野 雅裕

  NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

  ・2020年06月10日

  このオッサン、税金は払わないけど、すっごいいいこと言うなあ。人は一面だけ見て判断しちゃいけないってことですよね。
  
  世の中、完全な善人も、完全な悪人も、なかなかいないものだ。僕含めほとんどみんなが、心に弱さを持った善人。
• 花谷 美枝

  NewsPicks 編集部 記者・編集者

  ・2020年06月10日

  人種問題という、かなりセンシティブな話題にもかかわらず、主要企業は早い段階から次々と声明を発表しています。多額の寄付や、雇用に踏み込む企業も少なくありません。態度を表明するだけでなく、ロビー活動などを通じて、政治を動かす役割を求められています。ちなみにトヨタ自動車も、米国のツイッターなどで声明を出しています。
  
  それぞれの経営者や各社のメッセージは、通り一辺倒ではなく、個人として考え抜いたものが多いのが印象的です。皆さんも是非、原文を読んでみてください。自分の言葉で意志表明をすることは、これからより重要になっていくと思います。