[ロンドン 25日 ロイター] - 25日の欧州株式市場は下落して取引を終えた。中でもフランスの電力会社GDFスエズ<GSZ.PA>が大きく売られた。市場関係者は、イラク情勢がさらに悪化するとの懸念が、先月上昇した株の利益確定売りにつながっているとみている。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は14.71ポイント(1.06%)安の1372.04と約3週間ぶりの安値で引けた。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は32.50ポイント(0.99%)安の3252.31だった。

GDFスエズは2.3%下落した。フランス政府が、同社の保有株の3.1%を1株20.18ユーロで売却すると発表。売却価格は仮条件の下限だった。GDFスエズが重しとなりフランスのCAC40指数<.FCHI>は1.28%下落した。

先月、独クセトラDAX指数<.GDAXI>が過去最高値を更新し、FTSEユーロファーストは6年半ぶりの高水準をつけた。トレーダーらは、イラク情勢に対する懸念が値上がりした相場での利益確定売りを促していると話している。

米国がイラク軍支援のために軍事顧問団を派遣する中、イスラム武装勢力は25日、イラクの最大規模の空軍基地の一つを攻撃し、いくつかの小規模油田を制圧した。