「伝えられない」の壁を壊す科学者が次世代のリーダーになる
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リバネスの丸幸弘さん、農工大工学部長の三沢さんにお話いただきました!
信じられる情報や技術が求められるいま、「テレビに出る学者はなぜ専門外の話をしないのか」「社会が研究者を使いこなせていない」という言葉には思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。
なぜ研究の成果がアカデミックな世界の外できちんと発揮されないのか。リバネスと農工大それぞれの取り組みから紐解くと、「異分野と協働する」というヒントが見えてきました。
✅Ph.D.の「フィロソフィー」とは、多様性の視点
✅科学者には4種類いる(研究者、技術者、学者、社会実装者)
✅リーダーシップをとるには学びと「コミュニケーション」
華やかな研究が取り沙汰されがちですが、本当に求められるのはどんな基礎研究も疎かにせず、研究をきちんと社会に実装すること。
「アカデミック」「社会」から研究者を見るお二人が、両サイドから「社会実装とは、協働できる賢さとは」という問いにそれぞれの方法で取り組む様子が印象的でした。社会に出ると、文系・理系は関係なく説明能力は両方の掛け算になることが多い。よく説明能力は、パトス(情熱)×ロゴス(論理)×エトス(信頼)で示されるが、文系・理系はそもそも関係がないはずである。
敢えて言うのであれば、ロゴスこそが文系・理系の掛け合わせの部分。仮説をAIなどのビックデータから導き出したり、情報を整理して、抽象化・具体化の往復により、言語に置き換える作業は、右脳と左脳の両方が必要なのだ。
一方、大学に入ることがゴールである日本の教育制度との分断もあり、日本の企業では学歴に対してリスペクトする慣習がない。グローバルな人材を惹きつけたいのであれば、やはり教育制度から変えていく必要はありそうだ。「社会がPh.D.を使いこなせていない」は同感です。
日本では行政も一般企業もあまりPh.D.を欲しがりませんね。
「何かあったときだけ、偉い先生に聞く」スタイルがほとんどです。これはまさに「使いこなせない」からでしょう。
一方、専門家が参画することでイノベーションや変化の創出が期待できる領域は、多くあると思います。双方にコミュニケーションの姿勢が必要です。