[5日 ロイター] - ジョンソン英首相は、欧州連合(EU)との新たな通商協定の合意を実現し、膠着するEUとの交渉打開に向け、EUによる一部の英国製品への関税を受け入れる方針。英紙デイリー・メールが報じた。

英国がEU規則順守を続けるという要求について、EU側が取り下げる代わりに、少数の製品に対する関税を受け入れるという。

EUと英国は5日、自由貿易協定(FTA)など将来の関係を巡る交渉を終えたが、両者とも目立った進展はなかったと公表した。2020年末までの移行期間を延長し、交渉を続けるかどうかの判断期限は今月末となっている。

英国は進展が得られなければ交渉を打ち切る姿勢も示していたが、デイリー・メールによると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて態度を軟化させているという。

同紙によると、ある英関係者は「何が起こるか分からない秋まで数カ月長い交渉を続けるつもりはない。10月に結論を出すのでは遅過ぎる」と述べた。

一方、関税案についてEU側は難色を示しているという。

英国は今年1月にEUを離脱したが、将来の通商協定の交渉中は従来規則が適用される移行期間中にある。