Doctor to Doctorの遠隔医療で、患者を救う、医療従事者を守る。遠隔ICUの「T-ICU」（ICC FUKUOKA 2020）【文字起こし版】

コメント

注目のコメント

• 神立 進

  東京洪誠病院 画像診断専門医

  ・2020年06月07日

  これ、面白いですが、
  
  患者さんは直接診ないで、管理だけするシステムですよね。問題は２つ。
  
  １．現時点は、患者さんを直接診ない施設に保険を適用するシステムはありません。すでに放射線科では20年以上前から遠隔医療が始まってますが、保険が通らないので、画像診断レポートを病院に返却し、それを院内で読影した形にして費用を取るようになっています。遠隔画像診断はすでに確立しており、これがないと医療は成立しないようになっています。この部分を大変革する必要があります。
  
  ２．管理だけするシステムは今まで日本には存在しませんでした。費用は出るのでしょうか？　たぶん、専門医がいなくても、一般医は常駐する必要があり、それだけの高収入に値するものなのかどうかは厳重な検証が必要でしょう。私には無理なように思えます。一般医は救急専門医ではないとしても、通常の医療はできますから・・・・管理してもらったほうがレベルが上だと証明するのはかなり大変だと思います。放射線科では遠隔医療のほうが院内読影よりレベルが上であることは実績が証明しています。
  
  まあ、頑張ってくださいとしかいいようがありません。十年以上先には認めてもらえるかもしれません。今は、コロナ騒ぎで医療システムについては、認めてもらいやすい時期だとは思いますが、今すぐは無理でしょう。