[ブリュッセル/ロンドン 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)と英国の交渉担当者は、英EU離脱に伴って双方が新たに今週開いた自由貿易協定に関する協議について、ほとんど進展なく終わったと述べた。

英国は今年1月にEUを離脱し、年末までの移行期間に双方の関係を巡る新たな条件を交渉している。英国は移行期間を延長しないと繰り返し主張している。

ただ、交渉はこれまでのところ順調に進んでいない。

EUのバルニエ首席交渉官は「今週は重要分野の進展はなかった。この状態を永遠に続けるわけにはいかない」と指摘。公正な競争の保証や新たな関係を巡るガバナンス、漁業権などの問題で依然として大きな隔たりがあると述べた。

英交渉責任者のデービッド・フロスト氏は「進展はなお限定的だが、協議は前向きなトーンで行われている」と話した。

ジョンソン英首相は今月、欧州委員会のフォンデアライエン委員長などEU首脳と会談する予定。