[ロンドン 5日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のデータによると、6月3日までの週は、社債ファンドに過去最高の325億ドルの資金が流入した。米連邦準備理事会(FRB)の債券買い入れプログラムや、経済再開への期待が支援した。

新型コロナウイルス危機を受けて各国政府・中銀が前例のない景気支援策を打ち出したことを受け、リスク資産はここ数週間上昇している。

リスクオンムードとなる中、株式ファンドには62億ドルが流入。欧州株ファンドは8週間ぶりに流入超となった。

投資適格級債券ファンドには過去最高の208億ドルが流入、ジャンク債ファンドにも102億ドルが流入した。

各国で経済活動が再開し、新型コロナ流行の第2波のリスクがあるが、過去16週間資金が流出していた新興国株ファンドや、小型株ファンドは資金を投入するチャンスとバンカメは指摘した。

リスク資産にシフトした結果、キャッシュの比率が低下。マネー・マーケット・ファンド(MMF)からは1月以来、最高となる167億ドルが流出した。

投資家のセンチメントを示すブル・ベア指標は0.4に上昇したが依然極めて弱気なことを示す。