【図解】なぜ、小さな「素材」が世界を大きく変えられるのか
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小さなというのは、ナノ・マイクロスケールの物理現象をコントロールしている素材がマクロスケールの機能に影響を与えられることを言っているのか、までは分からなかった。
つまりミクロスケールを制御してマクロスケールの機能発現をするということが、地味ながらも大きな影響力を持つということ。
しかも、最初は当然高コストな画期的な素材が見つかって、それを多用途に展開していって世の中に普及するという時間軸としても素材が市場に受け入れられるには時間が掛かります。最初から大量生産すればと思うかもしれませんが、売れるかどうかも分からない素材をプラント作って生産するほど能天気では当然有りません。
これをマルチスケールなシミュレーションで機能発現を予想したり、目的とする機能を発現する組成や構造を探索するマテリアルズ・インフォマティクスも試みられていますが、マルチスケールで成立する単一理論など無いので近似するのが精一杯。
そこで元素戦略のようなアプローチも出て来ますが、機能だけに着目するよりも、メキシコのセメックスのようなビジネスモデルの変革の方が特に日本メーカーには必要なんですが、製造業ヒエラルキーから正直に品質等々のデータを納入先には出す訳も無く。ここは新たなビジネスチャンスだと思うのですが、まだどこもやってないですね。
(ご参考)セメント世界最大手が褒め称えられる素材業界「トン売り」からの脱却
https://newswitch.jp/p/12206
追記
素材に興味を持たれた方は、界隈では有名な佐藤健太郎氏の以下の本や「炭素文明論」がおススメです。
・世界史を変えた新素材
https://www.shinchosha.co.jp/book/603833/飛行機、ビル、道路、自動車、パソコン、スマホ……。家の中や外にあるモノは全て「素材」から生まれています。そして素材はこれまで人類の文明を飛躍的に発展させ、私たちの生活をより豊かにしてきました。そんな素材のスゴさをお伝えする連載がスタートします。
初回はインフォグラフィックによって、素材の過去・現在・未来を、これまで化学繊維や炭素繊維を世の中に送り出し、普及させてきた東レの歴史とともにひもといていきます。
素材開発は、ただ単に人の生活を便利にするだけでなく、環境問題や水問題、パンデミックなど、21世紀に解決すべき地球規模の課題にもソリューションを提供できる可能性を秘めています。小さいけれど、世界を大きく変える素材。その凄さが少しでも伝わると嬉しいです。ご一緒にやりたいですねぇ、こないだ航空のセンセイとNASAに出したtow-steered 炭素繊維コンポジットの ICME+ tow path 最適化の企画が通ったら
ICME=Integrated Computational Materials Engineering
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Integrated_computational_materials_engineering