[ロンドン 4日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した5月の英国の建設業購買担当者景気指数(PMI)は、統計開始以来、最悪だった4月から幾分持ち直したものの、先行きの見通しは依然厳しく、3番目の低水準となった。

5月の建設業PMIは28.9。4月の8.2から上昇したが、景況拡大と悪化の分かれ目である50を大きく下回っている。ロイターがまとめたエコノミスト予想は29.7だった。

IHSマークイットのエコノミクス・ディレクター、ティム・ムーア氏は「5月は、建設作業が徐々に再開し、業界全体の生産の落ち込みが和らいだが、いまも続く事業の停止やサプライチェーンの混乱が回復の足かせになっている」と指摘した。

製造業やサービス業とは対照的に事業の見通しは依然低迷。

「回答者からは、新規プロジェクト中止の話や、景気低迷長期化の影響が大きい分野を中心に顧客が支出を絞ることへの懸念が多く聞かれた」(ムーア氏)という。