[東京 3日 ロイター] - 麻生太郎財務相は3日夜、主要7カ国(G7)財務相電話会議の後、記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大への各国の対応や途上国の債務問題について協議したことを明らかにした。

麻生財務相は「引き続き感染拡大の早期収拾と日本経済、世界経済が力強く回復していくことを目指して、他のG7の国々と緊密に連携して対応していきたいと考えている」と述べた。

また、会議では、新型コロナウイルスに関する特許をプールして活用する日本提案について、さらに議論を進めていくべきだと述べたという。

米国のトランプ大統領がG7首脳会議について、ロシア、韓国、オーストラリア、インドを加えて議論すべきだとしていることについては「日本としては、良いとも悪いと言える段階ではない」とした。

G7はまた、低所得国のコロナ対応を支援することに引き続きコミットするとの声明を発出した。これらの国の債務の持続可能性と透明性を確保するため、G20、IMF、世界銀行、その他の債権者と協働を続けるという。

新型コロナ対策を協議するG7財務相の電話会議は2─3週間に一度開催している。前回は5月19日に開催した。

(梶本哲史 編集:石田仁志)