【マクアケ坊垣×タクラム佐々木】新時代の「D2C」を学び、実践しよう

2020/6/6
プロジェクト型スクール「NewsPicks NewSchool」では、7月から「D2C実践」を開講します。
プロジェクトリーダーを務めるのは、マクアケ共同創業者・取締役の坊垣佳奈氏とTakram ディレクター・佐々木康裕氏です。
こちらでは、プロジェクトの概要と坊垣氏、佐々木氏からのメッセージをお届けします。

プロジェクトの概要

企業とユーザーのコミュニケーションチャネルがSNSへと移り変わり、また、さまざまなテクノロジーやツールを手軽かつ安価に利用可能になった。
これにより昨今、メーカーが商品開発から広告宣伝までを内製し、ユーザーへ直接商品を販売する「D2C」というモデルが広まっている。
D2Cビジネスモデルはスタートアップのみならず、大手企業まで業界を横断し、急拡大している。
このプログラムでは、デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」にて幅広い業種のコンサルティングを担当する『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』著者の佐々木康裕氏と、国内最大のクラウドファンディングサービス「Makuake」共同創業者の坊垣佳奈氏が、リーダーを務める。
国内外の事例を紹介しながら、D2Cビジネスを学び、実際に参加者のD2Cブランドの戦略づくりに取り組み、マクアケでのクラウドファンディング、本プロジェクトの共同企画を進める東急ハンズでの店舗展開までとり組む。

プロジェクトリーダーのメッセージ

坊垣 佳奈氏より
撮影:遠藤素子
2006年にサイバーエージェントに入社してから、インターネットがより生活に根ざし、世の中を便利にし、人間の進化を後押ししてくる様子を、目の当たりにしてきました。
ただ、世界はまた次の段階の変化を強いられていると感じます。COVID-19がもたらした現状は、人間を原点へと立ち還らせています。
これだけ生活が便利になり、オンラインでビジネスが進んでも、直接顔をあわせる、言葉を交わすことがもたらす感情の交流は、不要にはなりません。
いかにオンライン化が進もうとも、人間の感情はリアルに存在し続けるのです。そして、その感情こそが、そしてまたこの状況下での本質的な気づきが、次の時代の経済や消費を作る、とそう感じます。
Makuakeでは、それに気づいた人々が、すでに新しい時代を作る、新しい挑戦を始めています。
自身がこだわりを持って作った商品や、想いを持って始めるサービスを、直にプレゼンして、必要とする人に届ける、Makuakeはそういう仕組みです。
必要とする人々も、作られた背景やオーナー自身の想いを知って、応援購入する。D2Cはダイレクトに消費者にモノを届ける仕組みですが、だからこそ想いも一緒に届けることができる。
そこにおいて有益な手段としてど真ん中で使われているのがMakuakeです。
日本人が目をつぶってきた心の声に耳を傾け、自分は社会に対して何ができるのか、人生をどう使うべきかを真剣に考える。
そこから生まれる本物が、次の時代を作る、そう信じています。
みなさんの本音をあぶり出し、それを形にする一歩を確実にご一緒できるよう、私も本気で向き合いたいと思います。楽しみにしています。
佐々木康裕氏より
2020年1月に『D2C』を上梓して以降、マーケットに大きな変化が続いており、D2Cを巡るランドスケープは一変したと言わざるを得ません。
1月に上場したD2Cユニコーンの一つであるCasperの株価は(コロナの影響が出る前から)低迷し、D2Cのビジネスモデルそのものへ疑問が投げかけられています。
この新型コロナウィルスの影響もあり、Awayは直近の売上は9割減少し、Everlaneなども従業員削減に踏切らざるを得ない状況に追い込まれています。
また、ほとんどのD2Cブランドは、その店舗のほぼ全てを閉鎖しています。
こうした状況を受け、D2Cブランドでにこれまで旺盛な投資を続けてきたベンチャーキャピタルもその方針を変更し、厳選した投資をするようになってきました。
今後、D2Cブランドが、何を、どう行なっていたか、というポイントは大きな変化を遂げています。
一方、書籍の中で「D2Cは『デジタルを下敷きにした、消費者とブランドの関係の質的変化』のあらわれでもあり、その流れは不可逆的なものである」と書いている通り、D2Cは一過性の流れではありません。
この騒動の後も、ブランドと消費者が密につながり(というよりもその垣根すらなくなり)長期的関係を紡いでいくという本質は変わらないまま残り続けるでしょう。
このプロジェクトでは、ポストCOVID-19のリテールのランドスケープへの考察も加えながら、新しい時代のD2Cのあり方についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
こうしたガラガラポンの後にニューノーマル(新しい常識)が生まれます。
今ほど、新しい世界観、コンテクストが求められている時代はありません。
この混乱を生き抜き新しい価値観やライフスタイルを提示してくれるブランドは強力な、そして多くの顧客を獲得するはずです。
新しくブランドを始めるにはこれほど適したタイミングもないでしょう。このプロジェクトから、未来のカルチャーを牽引するようなプロダクトやブランドが生み出されることを祈念しています。

プロジェクトで得られるもの

・D2Cビジネスの知識、新しい売り方の理解
・D2Cの戦略と事業化のプロセス
・東急ハンズでの展開や大手企業との協業機会
プロジェクトは、7月7日(火)よりスタート。プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
【募集開始】プロジェクト型スクール「NewsPicks NewSchool」が目指すこと