バッタの大群、旅客機の運航に深刻な影響及ぼす インド当局が警鐘
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FAO(国際連合食糧農業機関)が現状のレポートを出していますが、今回バッタ被害が特に深刻化してしまった大きな要因のひとつに、集団(群生相)バッタの繁殖が始まってしまったイエメンで、1年以上も繁殖のコントロールが全くできていないことにあります。
イエメンは、反政府勢力と政府が激しく衝突している状態が続いている影響で、FAOのレポートにもあるとおり、バッタの繁殖状況について、コントロールするどころか調査もろくにできていません。
バッタの繁殖に適した気候が続くうちは、なすがままに、「指数関数的に」増殖してしまっている状況です。アフリカでは、政情不安な地域があってもそれなりに対応できているようなのですが・・。
こうした状態に駄目押しをしてしまっているのが新型コロナウィルス感染拡大に伴う物流の停滞で、タイムリーに農薬散布ができずに被害が拡大してしまっているケースもあるようです。
すでに2千万人を超える方々が、バッタ被害で発生した食糧危機の影響を受けている可能性があるとも指摘されています。
旅客機の運行にも支障が出ているということであれば、影響を受ける人の数はますます増えていきそうです。
草不足、低気温、乾燥のいずれかが起きてしまえば、繁殖は自然に落ち着きます(水野弘章「MAS を利用したバッタの発生モデルと群生相の発生原因に関する考察」防衛大学校理工学研究科参照)。
ただ、収束が遅くなればなるほど、当然ですが飢餓や経済苦による被害は拡大するので、東アフリカ各国やインドなどの国々では、当局も国民も相当頭を抱えているところではないかと思います。
※ 以上、FAOのサイト参照。
http://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html
http://www.fao.org/emergencies/crisis/desertlocust/en/正直コロナで忘れてたが、バッタの被害が全然収まってない。ひどいもんだが、これもリスクとして考えないといけない一つの要素なのか...。リスクをは全てが見通せるから考えるのではなく、見通せないからこそ考えるべきと、再認識させられるここ半年。