[東京 29日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>が要請した円建て融資約7000億円の内訳が新たに分かった。主力のみずほ銀行が負担する3500億円のうち、2000億円は日本貿易保険を通じた政府保証が付く。みずほのプロパー融資は1500億円となる。複数の関係筋が明らかにした。

円建て融資では、みずほのほか日本政策投資銀行が1800億円、三菱UFJ銀が1200億円、三井住友銀が500億円をそれぞれ負担する。三井住友はドル建てでの融資も実行する。

日産は、新型コロナの影響などで自動車販売が減少し、2020年3月期の連結純損益が6712億円の赤字に陥った。赤字転落はリーマン危機後の2009年3月期以来で、生産体制の立て直しなどで経営再建を急ぎたい考え。

(梅川崇、田実直美 編集:山口貴也)