[シカゴ 26日 ロイター] - 米製薬メルク<MRK.N>は26日、新型コロナウイルスワクチン2種類の開発に向け、オーストリアのワクチンメーカー、テミス・バイオサイエンスを買収するほか、非営利研究団体IAVIと提携すると発表した。製薬大手の間で加速している新型コロナワクチン開発レースに参戦する。

さらに、非上場バイオテク企業リッジバック・バイオセラピューティクスと新型コロナ治験薬開発で提携する方針も明らかにした。

メルクはテミス買収に関する詳細は明らかにしていない。

テミスがはしか予防接種技術を用いて開発したワクチン候補について、メルクは「数週間以内」にもボランティアへの接種を始めたい考えを示した。

IAVIと共同開発するエボラ出血熱予防接種技術を用いたワクチン候補は、年内に臨床試験を開始する見通しとした。