[26日 ロイター] - 中国株式市場は続伸。中国人民銀行(中央銀行)が経済を支援する姿勢を示したことを好感し、上海総合、CSI300両指数は4月30日以来の大幅上昇となった。

上海総合指数<.SSEC>終値は28.5776ポイント(1.01%)高の2846.5473。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は43.446ポイント(1.13%)高の3872.770。

金融<.CSI300FS>、生活必需品<.CSI000912>、不動産<.CSI000952>、ヘルスケア<.CSI300HC>の各セクターが上昇した。

ただ、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)はこの日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、銀行の不良債権が高水準にあると指摘した。

ソウル株式市場は続伸し、3月初旬以来の高値で終了した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた封鎖措置を緩和する国が増えたことを受け、景気刺激策への期待を背景にアジア各地の市場でリスク選好が強まった。

ロイター調査によると、韓国銀行(中央銀行)は28日に政策金利を過去最低水準まで引き下げると予想されている。

DS投資証券のアナリストは、株価は景気回復期待で上昇したものの、華為技術(ファーウェイ)に対する制裁措置や香港をめぐる緊張で米中対立への警戒が続いたと指摘した。

海外勢は89億ウォン(約721万ドル)相当の買い越し。

シドニー株式市場は続伸。一時2カ月半ぶり高値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた封鎖措置を緩和する国の増加に伴い、世界的な景気回復への期待の高まりが相場上昇の原動力となった。

S&P/ASX200指数<.AXJO>の上昇率は4月9日以来の大きさとなった。  

セクター別指数は軒並み上昇し、1.7─4.3%高。  

ここ数週間記録的高値を付けてきたアフターペイ<APT.AX>は、初めて節目の50豪ドルを突破し、最高値を更新した。終値は0.4%高。

一方、亜鉛採掘大手のニュー・センチュリー・リソーシズ<NCZ.AX>は6%安。同社はブラジル資源大手ヴァーレ<VALE3.SA>と、ニューカレドニアのニッケルとコバルト事業の買収に向けて交渉中であることを認めた。  

オアンダの上級市場アナリスト(アジア太平洋地域担当)であるジェフリー・ハレー氏は、「明らかなのは、感染がピークを迎えてからの取引が力強いポジティブな勢いを維持し続けていることだ」と語った。