[ロンドン 25日 ロイター] - ジョンソン英首相側近のドミニク・カミングス上級顧問は25日、ロックダウン(都市封鎖)中に妻と4歳の息子を伴って400キロ離れた親類宅を訪問していたことの責任を取って辞任はしないと表明した。

カミングス氏を巡っては、政府の公衆衛生政策に対する信頼を損ねたとして、議員や警察関係者のほか、教会関係者や科学者などの間から辞任を求める声が高まっていた。

これに対しジョンソン首相はこの日、公衆衛生政策の信頼を損ねたスタッフはいないと表明し、カミングス氏を改めて擁護。ジョンソン首相は24日、同氏の責任を問わない考えを示していた。

カミングス氏はこの日の記者会見で、ジョンソン首相が新型ウイルス検査で陽性反応を示したと判明した直後にダラムを訪問したと表明。当時、妻の具合はすでに悪く、自身にも症状が表れた場合、息子の世話ができる人がいなくなると考え、父親が保有する農場で自主隔離することにしたと説明。実際、カミングス氏は滞在中に症状が出たほか、息子にも症状が出て、病院を受診した。

その上で「正しいと思ったことを実施した。理にかなった行動だった」と述べた。