[ワシントン 24日 ロイター] - 米ホワイトハウスは24日、過去14日間にブラジルに滞在した外国人の入国を禁止すると発表した。ブラジルで新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けた措置。永住権保持者や米国市民の近親者、航空便の乗務員などは対象外となる。

ホワイトハウスのマクナニー報道官は今回の措置について、外国人による感染持ち込みを防ぐ一助になるとした上で、ブラジルとの商業取引には適用されないと強調した。

オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はホワイトハウスの発表に先立ち、米CBSの番組で「一時的な措置となることを願うが、ブラジルの状況を踏まえ、米国民を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と述べた。

ブラジルの新型コロナ感染者数は34万7000人を超え、米国に次いで世界で2番目に多い。

オブライエン氏は他の南半球諸国を対象とした入国制限について、国ごとに検討する考えを示した。

トランプ政権は1月に中国からの大半の渡航者の入国を禁止。3月上旬には欧州からの入国を禁止した。