高橋財政の両輪は日銀総裁だが、当時の深井英五は『回顧七十年』という作品の中で高橋が日銀引き受けを「財政の常道」ではなく「一時の弁法」だと語ったと書いている。政治家が国民に負担を求めることは相当の覚悟が必要で、残念ながら平成の日本は国民の負担を避け続け、一千兆円を超える借金が積み上がった。必ずしも「健全財政」を行う必要はないと思うが、必ず借金は返す必要があるので、国債の発行が不要な健全な財政が可能な状況のとき、覚悟と責任感を持って国民に負担を求める政治家の存在が前提条件だ。
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