[イプシランティ(米ミシガン州)/フィラデルフィア 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて停止している11月の大統領選に向けた選挙活動について、感染が落ち着くまでは従来型のイベントの代わりに屋外で集会を開く可能性があると明らかにした。

ミシガン州のフォード・モーター<F.N>の工場を視察したトランプ氏は記者団に「選挙集会を再開する必要がある。再開は意外に早いだろう」と語った。

全米および一部激戦州の世論調査でトランプ氏は、野党民主党の候補指名を確実にしたバイデン前副大統領に対し、支持率で劣勢となっている。

トランプ氏の選挙陣営の幹部は、前週に会議を開き、トランプ氏が切望している大型の選挙集会をいつ、どのように再開すべきかについて議論したと明らかにした。ドライブインシアターに類似した集会の開催など、さまざまな案が出たという。

同幹部によると、早くて6月半ばの再開を目指しており、ウィスコンシン、フロリダ、ペンシルベニア、ミシガンなどの激戦州が開催地として有力候補だという。

トランプ氏の顧問の1人は、6月半ばというのは楽観的過ぎるかもしれず、7月4日の祝日以降まで待つよう迫られる可能性もあると語った。この顧問によると、トランプ氏は今年の大統領選について、予想外の勝利を収めた2016年の前回選挙よりも厳しいと周囲から指摘されているという。

トランプ氏は、自身が住民登録しているフロリダ州あるいはジョージアで集会を再開する可能性があるとし、「屋外で大型集会をするか、スタジアムの屋根が開放されるのを待つことになるだろう」と語った。