[リオデジャネイロ 19日 ロイター] - ブラジルで19日、新型コロナウイルス感染症による死者が1179人増加し、1日当たりの死者としては過去最多となった。こうした中、トランプ米大統領は、ブラジルからの渡航禁止を検討していることを明らかにした。

1日当たりの死者数は、今月12日に記録した881人がこれまでの最多だった。保健省によると、累計の死者数は少なくとも1万7971人に上る。

ブラジルの新型コロナ感染者数は18日、英国を抜き、米国、ロシアに次いで世界で3番目となった。19日は新規感染者が1万7408人と、こちらも過去最多となり、累計感染者数は27万1628人となった。

ボルソナロ大統領は、新型コロナ治療薬として抗マラリア薬「クロロキン」の利用を拡大する新たな指針をパズエロ暫定保健相が20日に発表すると明らかにした。

トランプ米大統領は18日、新型コロナの感染予防のために抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を服用していると明かした。

トランプ氏は19日、記者団に対し「ブラジルの人がやってきて米国民に感染が広がることは望まない。ブラジルにいる人が、病気になることも望まない。われわれは人工呼吸器に関してブラジルを支援している。ブラジルは問題を抱えている。それは間違いない」と語った。