コラム:野村が非上場企業に照準、洗練さに欠けた提案内容
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インベスター・デーの資料拝読しました。IBDでは先行投資に該当するIPOで主幹事獲得して、上場後にPOとM&Aで収益を獲得するという従来の戦略でしょうか。年に数件ですが、一定水準以上の時価総額のIPOはオファリングによる手数料に加えて未上場株式から時価が明確になる上場株式としての預かり資産残高積み上げには寄与すると思います。投資銀行がスタートアップ企業へのサポートを拡大する事は発行体側やエコシスムテム発展には良い話だと思います。大手企業のコーポレートアクションから学ぶ事も多いからです。
一方で、日本の大手金融機関はデジタル化の加速など効率化を推進する事と同時に、スタートアップとの対話のスピード感を加速させる事が必要と思います。ボリュームのある総合提案資料の社内調整の間にスタートアップ側の状況は変わりえます。経営ビジョンとしての一つ目に
「パブリックからプライベートへの拡大、強化」を掲げて、私募やデジタル債などの商品を拡充の軸と、スタートアップ(非上場企業)などの顧客基盤の拡充の軸に、接点の増加を加えて3軸で収益機会を捉えていくようです。
https://www.nomuraholdings.com/jp/investor/presentation/data/2020_0519_prem.pdf
面白いのは、パブリック市場の強みを活かして、プライベート市場でもプレゼンスを拡大というところ。
何が強みなのか今やもうわからないですし、あったとしても転用可能なのだろうか?
成長を前提とすれば、市場を拡大するというのは至って普通にやるべきことですが、どうやってやるかはよくわからない説明でした。
とりあえず取り組むということなような気もするので、顧客基盤拡大するのに、まだ創業したばかりの当社も顧客対象になるということか、知り合いに聞いてみたいと思います。
スタートアップって誰のことだろう?うーん、、日本でスタートアップを投資銀行部門的にカバーしてもフィープールが小さすぎて儲からないと思います。だからスタートアップの世界で金融機関が仕事をしようとすると自己勘定で投資をしなければいけないのですけれど、そこには既にマネーが沢山います。
結局証券会社にとり、見て見ぬ振りしている高コストのリテール網の抜本的整理が、経営の一丁目一番地だと思います。