ANAHD、物流ドローン開発 コロナ後見据えスタートアップと組む
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大きな提携発表です!ANAホールディングスと、エアロネクスト(Drone Fund投資先)が、共同で物流ドローンを開発する発表です。ご存知の通り、コロナ禍においてゴールデンウィークの飛行機搭乗率が5%という驚異的に低い数字が出ている中で、ANAさん自身がかねてから「ドローンは破壊的イノベーションになる」とおっしゃっていた状況が違う形で奇しくも起こり、圧倒的なEC宅配の伸びによって物流ニーズが急激に高まってきました。その中で素早く、近未来を見据えて、空の運行と安全のスペシャリストであるANAさんと、4D Gravity©️という、荷物が傾かない特殊ジンバル機構を売りにするエアロネクストが組むことで、次世代の宅配ドローン開発と運行までを実現させる取り組みです。
エアロネクストの強みは、4D Gravityと呼ばれる独自の重心制御によって「荷物を常に水平に保てる」能力。今までのドローンは、どうしても機体が傾くとその下に付けられた荷物も傾いてしまう。エアロネクスト田路社長の言葉をお借りすると、このドローンであれば「ラーメンも運べる」わけです。
海外を見渡すと物流大手DHL社が既にドローン物流を開始していたり、Google参加のWING社がオーストラリアで大規模な実証実験を行っています。今年の夏からは北米でUber Eatsが始まります。Uberさんに問いたい、今のドローンでラーメンを運べるのかと。
ドローン業界のイノベーションは間違いなくスタートアップから始まり、今回のような大企業とのパートナーシップで花開くと思います。ANAとエアロネクストによる物流ドローンは、日本のドローンサービス業界の本丸になるのか。大企業とスタートアップがタッグを組むことがDXが大きく浸透するための重要な要素の一つ。飛行中に荷物を水平に保つオカモチ的なエアロネクストさんの技術で物流エリアでのドローンの実装が進むことを期待したい。