殺菌・抗菌・除菌・滅菌・消毒… 何が違う?効果は?
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注目のコメント
時節柄、こういう話を知ってもらえるのは良いことと思います。
(普段なら読んでもらえなさそう)
いずれの用語も、一度分かればそういうものかと納得できますが、そもそも法令や業界団体の定義する内容と、一般的に捉えられている言葉のイメージが乖離しているのが話をややこしくする原因です。
どこかの業界団体がアンケートしてた気がしますが、世間一般の認識はざっくり言って
殺菌: 菌を殺す(殺す)
滅菌: 菌を殺す(気合を入れて)
消毒: 菌を殺す(有害そうな奴が出てきた時に)
除菌: 菌を殺す?除去する?
抗菌: 菌が表面で死ぬ。(パッシブな殺害)
みたいな感じの可能性が大です。(かなり意訳してますが)
それは混乱もしようというもの。
各用語が意味する正確なところは記事の通りですが、
理解のため、まずは下記のような整理の仕方も良いかなと思います。
・法律によって製品への表示方法が定められている用語(殺菌・滅菌・消毒)
・学術用語を引用しつつ各業界団体が自主的に運用している用語(抗菌、除菌)
前者3つは薬機法で表示方法が厳密に定められており、認可を受けた製品でないと表示できません。
では後者2つは誰でも勝手に使えるのかというとそうでもなくて、大体の業界において(洗剤、衛生材、家電、建材)用語の表示運用規定と、根拠となる性能基準が定められているので、適当な製品で顧客に不利益をもたらそうとすると、それなりのお叱りを受けることになります。(消費者庁も景表法などで目を光らせていますし)
庇い立てする訳ではありませんが、少なくともドラッグストアに並んでるような有名な機能性製品は、いずれも普通に使ってて不利益を被ることはほぼないと思います。
いずれも、様々な試験、監査を合格して来た強者たちです。面構えが違う。
(補足)
お気づきかもしれませんが本記事の用語は基本的に細菌に関する話です。真菌(カビ)とウイルスへの効果についてはこれらの用語ではカバーできないため要注意で、試験データを持っているか等、製品表示やHPなどから少し積極的に読み取る必要があります。
抗ウイルス性能の表示ガイドラインみたいなのはこれから出揃ってくるんじゃないかと思います。