先進国で独り負け…日本の大学、文科系の「知的劣化」が止まらない
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なんでこうなるかっていうと、修士や博士を持っていることが民間社会一般で評価されないからです。
せっかくの専門性やそれに基づく世界観・思考力・研究力も、民間企業に入ったら「扱いづらい」「っていうかなんでうちに来たの⁇」と言われてしまうのではかえってマイナス材料です。結果、研究職に就くしか道がなくなるのですが、そちらは超狭き門の上に終身ポジションにつくまでは不安定な雇用が続くためこちらも茨の道です。減少傾向は必然ともいえると考えます。
米国では、例えばベンチャートップが投資家に相手にしてもらうためには博士がほぼ必須要件とどこかで目にした記憶があります。取得者上昇傾向にある他の国でもそうなのかもしれません。こうして修士・博士が自身の専門性や知的訓練の証明として通用し、胸を張って誇れる経験として社会で確立することが、記事筆者の言う「知的劣化」を食い止める必要条件なのでしょう。