[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は11日、セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(SMCCF)を通じて、12日から社債に投資する上場投資信託(ETF)の購入を開始すると発表した。

FRBは新型コロナウイルス感染拡大の影響で混乱する市場の機能を正常化するため様々な措置を打ち出しているが、SMCCFもそのひとつ。

ニューヨーク連銀は声明で、社債を購入するプライマリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(PMCCF)についても、近いうちに運用を開始すると発表した。

どちらの措置も、大企業の資金繰りを支援する狙いがある。

FRBによると、SMCCFは米企業の社債に幅広く投資するETFが購入対象となる。FRBが保有するETFの「圧倒的多数」が投資適格債に主に投資するETFとなり、残りは高利回り債に投資するETFが占めることになるという。

購入対象を決める上で考慮に入れる他の要因は、投資適格債が占める割合やETFの運用方式、銀行への債務額だと説明した。

ニューヨーク連銀はSMCCFの最初の運用委託先として資産運用大手のブラックロックを選定した。ブラックロックはFRBの投資指針に従う必要があり、ETF購入で国内の特定の部門や地域を特別扱いしたり差別することは認められない。

ブラックロックはまた、自社のETFがSMCCFの購入対象となった場合に得た手数料を還元する必要がある。