米ブラックロック筆頭株主PNC、持ち分売却へ-約1兆8300億円相当
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PNCが、今後のコロナによる財務への影響危惧して、運用関連からの撤退やブラックロックの株売却と。どうじに米国金融再編劇が始まるかもです。
米国は日本と比較すると、企業年金の枠組みの違いなどから倒産や再編への意思決定が早く行いやすいともききますし、金融業界に動きが続きそうです。
詳細はFTがより詳しく。
https://www.ft.com/content/8813613e-c847-4d31-aa09-94e3268ea718 BlackRock's largest shareholder sells 22% stake - The Financial Times25年の歴史を経て、PNC(米国地銀大手)がブラックロック株(現在22%保有)を放出すると発表。取得時の取得単価が14ドルで直近493ドルなので、戦略的投資としても金融投資としても輝かしい成果と言えよう。
コロナ禍の最中での銀行による価値ある有価証券売却は「苦境から脱出するための施策」と考えるのが多くの方の印象かもしれないが、PNCの決断理由は、PNC自身の株価が急落する一方でブラックロック株価が堅調なことにより、PNC株価の本源的価値が同社株の影響を受けすぎているとの判断。
であれば、投資家はブラックロックに直接投資したほうが資本市場としても効率的であること、そしてPNCとしてみれば経済資本を解放されることで新たな「宝物」の発掘に勤しめることになるというロジックだろう。
やはり、この感覚は日本の資本市場に馴染んだ多くの経営者には理解しにくいのではないか。キャッシュ確保でしょうか。PNCの投資部門的な意味もあったと思うので、今後PNCが事業をどうしていくのか、また、ブラックロックのこのシェアがだれに渡るのか、気になります