中国軍が東沙諸島の奪取演習計画 南シナ海で、台湾実効支配の要衝
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大国は当然のようにコロナ後の世界戦略を見据えている。米国はコロナ禍と大統領選挙によって身動きの取れない状況だ。コロナによって生じた空白時間は、中国により利益をもたらしそうだが、逆にコロナ発生をめぐって世界中が反中国となる可能性も否定できない。そこに向かって米国が上手く舵を取れるかが鍵となるだろう。
米国がどこまで台湾を守るのかが重大なポイントです。
歴史的に見ると米国が台湾独立のために本腰を入れませんでした。李登輝が総統になられた1996年時、中国江沢民はミサイルを台湾沖の飛ばすことで台湾を威嚇しました。それにより、台湾人民は益々中国と一体化するのを拒みました。また、その当時、米国は米軍の空母打撃群を台湾海峡に送ることで米国が台湾を守るようなメッセージを中国に伝えた格好になりました。ところが、李登輝総統の次の陳水扁総統が李登輝前総統以上に台湾独立志向を強めた際、米国は高まる中台の緊張に軍事的コミットをしたくない姿勢をあらわに当時のブッシュジュニア大統領は台湾と距離を置くようになりました。
オバマ大統領は何もせず傍観していましたが、トランプ大統領は台湾にコミットするが如く、積極的な動きを今のところ見せています。これまでの米国は台湾が独立するところまで求めていませんでしたので、賢い蔡英文総統はそれを認識しているが故に、台湾独立意欲を激しく見せず、中台関係を現状維持と主張しています。
今後の中台関係を占う上では、中国の軍事的行動がどのように米国の行動を変えて行くのかに着目すべきです。万が一、台湾が中国に侵略されるような事態に陥った場合、日本は対岸の火事のような気分でそれを傍観することは出来なくなるのは確実です。
因みに5月20日は蔡英文総統の二期目の就任式が予定されているので、中国がどんな行動に出るのかを注意深く見ておく必要があると思います。